宗室

孫慮（そんりょ、字は子智）は三国時代の孫権の次子で呉の皇子です。聡明で文武に優れ、黄武七年（228年）に建昌侯に封じられました。黄龍三年（231年）に鎮軍大将軍として任じられ、嘉禾元年（232年）に二十歳で没したと記されます。正史三国志を基に解説します。

孫登（そんとう、字は子高）は三国時代・呉の皇太子で、孫権の長子です。若くして薨じたが、その上疏には深い政治哲学と人材論が込められていました。彼がいれば二宮の変も起きず、呉は安定政権を築けたと言われます。正史三国志に記された孫登の生涯を紹介します。

孫奮（そんふん／字は子揚）は、正史『三國志』に記された孫権の第五子です。齊王に封じられるも、諸葛恪の諫言を無視して失脚し、章安侯として再封されます。最期は孫皓の猜疑により一族ごと誅殺された悲運の王を正史でたどる。

孫魯班（そんろはん）字・大虎は呉の大帝孫権の長女。周循との婚姻、全琮再嫁、王夫人・孫和への讒言、二宮の変、孫亮擁立、孫峻との私通、政変と流罪まで波乱の人生を正史三国志に基づき丁寧に解説します。

孫綝（そんちん）、字は子通、出身は呉郡富春県、生没年（231年～259年）。正史三国志に描かれる呉の権臣で、わずか3年の間に滕胤・呂據の誅殺、朱異の処刑、孫亮の廃立、宗廟破壊など暴挙を重ね、最後は孫休により三族皆滅となった人物です。

孫峻（そんしゅん）、字は子遠（しえん）、呉郡富春出身、219年～256年。諸葛恪を誅殺して丞相大将軍に昇進し、太子孫和を死に追いやるなど冷酷な専横で知られています。最期は病死し、死後は墓を暴かれ汚名を残しました。正史三国志を基に解説します。