呉の人物一覧

孫休（そんきゅう）、字は子烈（しれつ）、生没年（235～264年）。正史三国志を基に、文化振興に力を注ぎながらも、反乱の頻発と蜀援軍失敗で国政を揺るがし、最終的にその子孫や皇后まで粛清されるという非業の末路をたどった孫休の治世と評価を紹介します。

濮陽興（ぼくようこう、字は子元）は、三国時代・呉の丞相。孫休に重用され浦里塘築造を推進し、張布と共に専権を振るった。孫皓を擁立するも、わずか四か月で失脚し一族滅亡。正史三国志に基づき、その波乱の生涯を解説します。

趙達（ちょうたつ）は河南出身。八絶に一人として有名です。漢侍中の單甫に学び、九宮一算で飛蝗や隠伏を言い当てた術者です。豆の数を当てたり酒肉の所在を的中させ、孫権の征伐で推算に応じました。正史三国志を基に、八絶の評価と秘術消失まで解説します。

劉惇（りゅうとん、字は子仁）は正史三国志に登場する呉の占星術士です。水害や旱魃、賊乱を正確に予言し「神明」と呼ばれました。建安年間には孫権の弟・孫翊の暗殺を的中させ名声を高めました。百篇を超える著作を残しましたが、後世には広く伝わりませんでした。

呉範（ごはん）、字は文則（ぶんそく）。呉に仕え、暦法と風気で黄祖討伐や関羽捕縛の時刻、劉備の益州掌握、魏との洞口・蜀との和親まで的中しました。正史三国志を基に騎都尉・太史令を歴任した彼の生涯を解説します。

張儼（ちょうげん）は三国時代の呉の官僚で、孫権に仕え大鴻臚に任じられました。晋の洛陽で賈充らの試問を退け、羊祜とも交わる弁舌で名を轟かせます。著作《默記》に収められた諸葛亮《後出師表》の真偽論争も伝わる人物を正史三国志から詳しく解説します。